「原田病」発覚!(その2)
2021年2月3日(水)、午後2時過ぎ、大学病院に到着。
総合受付に紹介状を提出して眼科へ。
待合室にはものすごい人。
大学病院って紹介状とかないと受診できないよな?それでもこんなにいるんだ…。と思いながら診察を待つ。
そんなに待たずにまずは検査。
視力検査、眼圧、眼底?検査を流れるようにこなしていく。
途中、瞳孔を開く目薬をさしてそれ以降眩しい感じが続く。
「これからどうなっちゃうんだろ…。」と不安に思いながら診察を待つ。
待ってる人の割にはそんなに待たずに問診へ。
この後は処置室と診察室を往復。
午後5時頃、診察室において「ほぼ原田病で間違いない。ベッドの都合がついたので今から入院してもらいます。」と告げられる。
こんな感じの自分の眼底写真を見せられる。
この写真と剥離している位置はちょっと違うんですけど、まぁ、大体こんな感じ。
剥離の大きさはこの写真の3倍くらいの大きさ。
「あぁ、やっぱりか…。」と諦めの心境。
一体何なんだ「原田病」っつーのは?
先生からは「ウイルスをやっつける自己免疫機能が暴走してメラニン色素を攻撃している。目や頭に症状が出やすい。」みたいなことを言われたような。
分かったような、よー分からんよーな。
そのまま、入院新入りはコロナウイルスのPCR検査をしなきゃならないって事で、鼻に細長い綿棒みたいなものを突っ込まれる。
昔、インフルエンザ検査でも一回やった事あるけどやっぱりいてー。
お涙頂戴は必死です。
案内されるがまま眼科病棟へ。
コロナの結果が出るまでは個室ってことで一泊1万数千円の個室に。
この時点で午後7時過ぎ。
急な入院なので病院食もないってことで病院内にあるコンビニで弁当を購入。
朝から何にも食べてないので腹が減ってた。
夕食を食べ終え、着替えも何も持ってきてないのでレンタル品を借りて着替える。
取り敢えず、一息ついてベッドの上にポツンと座る。
俺はどうなっちゃうんだろ?
なにやってんだろ?
なんでこうなった?
これまでの健康診断で特段異常はなし。
なんなら人よりお金出して色々な検査をやってたくらい。
親がガンで亡くなったのを目の当たりにしてたから。
最近は運動や食生活もそれなりに気を使ってたつもり。
それなのに何でこんなことになった?
まぁ、考えても始まらないので、ネットで「原田病」を調べ始める。
屈折する視界で何とか目を細めながら調べていく。
まぁ、先生が言ってたとおりの感じであることはなんとなく分かった。
でも、何で突然この病気になったんだろ?
色々見たけど、結局は「ハッキリした原因は不明。アジア人の女性に発症する例が多い。」というような記述が。
現代医学で分からないもの俺が考えてもしゃーない。
もう後は運命に身を任せるしかない。
その他、記事を調べていくと、「糖尿病、骨粗鬆症などの合併症、白斑、免疫力の著しい低下…」など脅し文句が続く…。
一気に不安と諦めの気持ちがグルグルと回る。
時々、書店で闘病生活を綴った本が並んでいて「何で私が…」なんて帯が付いてたりするけど、本当にそんな気持ち。
まぁ、命に関わる病気ではないってことは分かったけど、でも、本当にそんな気持ちですよ。
何で俺がって。
ネットによると発症する確率は20万人に1人とも言われているらしい。
宝くじにも当たんねーのに何だよそれ。
午後8時頃から先生が病棟に来ての診察。
これからの治療法として明日から3日間、ステロイドを大量に点滴して、暴走している免疫を抑えると言われる。
副作用として免疫力を抑えるので感染症に罹りやすくなるとも言われる。
その他、書面を渡され、やっぱり糖尿病、骨粗鬆症とかのリスクを説明される。
まぁ、確率は高くないけど最悪なる場合もあるってことなんだろうけど、この病気になっている以上、もう後は祈るしかない。
入院は2、3週間とも言われる。
やっぱりか…。なげーな。
病室に帰り一人思いをめぐらす。
本当にどうなっちまうんだろ?
続く…。