「原田病」闘病17日目、思ったこと

2021年2月19日(金)。

今日はちょっと思ったことを。

数年前、父が癌で亡くなった。

1番身近な人が亡くなってショックだった。

人間、必ず死ぬと頭で分かっていてもやっぱり身近な親の死は理解してたのとは全然違う。

それと、周りで若くして亡くなる人もちらほら出てきた。

やっぱり人間は必ず死ぬ。

今回の「原田病」は命に関わるもんじゃないとは分かっているけど、突然、何の前触れもなく発症した訳で。

他の重症の病気でも全然おかしくないだろう。

人生も折り返しを迎えて、いつそうなってもおかしくないリスクが高まっていく。

まぁ、死ぬ時は死ぬって覚悟、はたまた諦めのようなものを持って生きてきたつもり。

いつか必ず死ぬからそん時はしょうがないと。

前置きはこのぐらいにして。

今日、病棟の診察を待っている時、若い女性も一緒に診察を待っていた。

俺が入院した当初から見かけたから結構長く入院してる感じ。眼科には珍しく点滴もずっとしてる。

時々、3、4歳の子供が会いに来ているのも見かけた。

その女性が診察を終えて出てきた。

顔は暗かった。

先生がフォローしにやってきた。

女性は「週明けに色々検査が始まるなら、一旦家に帰って、また週明けに入院じゃダメですか?」

と泣きそうな声で言う。

先生は「検査に備えて週末はここでゆっくりする他ない。点滴もあるし。気持ちは分かるけど。」となだめていた。

女性はガッカリした様子だったが納得するしかない様子だった。

俺は顔面にビンタを喰らった感じがした。

「人間、必ずいつか死ぬ。死んだら死んだでしゃーない。」なんて分かったような気になってた。

この女性は3、4歳の子供を残して「死んだら死んだでしょうがない。」なんて絶対思わないだろう。まぁ、何の病気かは分からないけど。

でも、「死んだら死んだでしょうがない。」なんて自分のことしか考えてない甘ったれた考えだと、その女性を見て反省した。

まぁ、いつか必ず死ぬってのは真理なんだけど、そんなに甘いもんじゃないって。

ちょっと大袈裟かもしれないけど、今日感じたことでした。

 

続く…。