「原田病」闘病20日目、退院!

2021年2月22日(月)。

晴れて退院。

長ったようなあっという間だったような。

久しぶりに外の空気を吸う。天気が良いこともあって空気が旨い。

こんな事を言うのもなんだけど、入院して良かった。

世の中の見え方がちょっと違って見える。でもこれからまた、俗世間の荒波に徐々に染まっていってしまう恐怖も感じた。

入院中に感じた感情は決してマイナスの部分だけではなく、プラスの面もあり、俗世間に役立つことがたくさんあると思うので、忘れずに実行していこう。

ちょっと生まれ変わった気分。

もっとゆっくり、丁寧に、皆んなに感謝して、相手を思いやって、人生を楽しもう。

 

続く…。

「原田病」闘病19日目

2021年2月21日(日)。

今日からプレドニンはワンランク減って40mg/日に。

今日で泊まるのは最終日。

明日で20日目。

うーん、思ったよりあっという間だったような、長かったような。

夜は寝れないし、やることもないし、物凄く考える時間をもらった。

本当に考えさせられました。

今まで意識していなかったことを意識するようになった気がするし、人間の哀しみを一つ深く知れたような気がする。

同部屋の中では1番後から転室してきたけど、1番最初に退院していく。

最後に挨拶をした。

皆んなおめでとうと言ってくれた。

皆んな大変そうなのに。

なんだかまた泣けてきた。

 

続く…。

「原田病」闘病18日目

2021年2月20日(土)。

同部屋は俺を含めて4人。

何の病気かは知らない。

1人は30代、小さい頃から病気らしい。

もう1人は50代、どこかを移植したのか大変そう。

もう1人は30代くらいだろうか?1番大変そう。病院食も出ていない。どこかを移植したようだ。

皆んな、本当に大変そうだけど、前向きな感じは凄く伝わってくる。

すると、隣の50代の方がポツリとつぶやいた。

 

「よくなんねぇかなぁ…。」

 

なんだか泣けてきた…。

 

続く…。

「原田病」闘病17日目、思ったこと

2021年2月19日(金)。

今日はちょっと思ったことを。

数年前、父が癌で亡くなった。

1番身近な人が亡くなってショックだった。

人間、必ず死ぬと頭で分かっていてもやっぱり身近な親の死は理解してたのとは全然違う。

それと、周りで若くして亡くなる人もちらほら出てきた。

やっぱり人間は必ず死ぬ。

今回の「原田病」は命に関わるもんじゃないとは分かっているけど、突然、何の前触れもなく発症した訳で。

他の重症の病気でも全然おかしくないだろう。

人生も折り返しを迎えて、いつそうなってもおかしくないリスクが高まっていく。

まぁ、死ぬ時は死ぬって覚悟、はたまた諦めのようなものを持って生きてきたつもり。

いつか必ず死ぬからそん時はしょうがないと。

前置きはこのぐらいにして。

今日、病棟の診察を待っている時、若い女性も一緒に診察を待っていた。

俺が入院した当初から見かけたから結構長く入院してる感じ。眼科には珍しく点滴もずっとしてる。

時々、3、4歳の子供が会いに来ているのも見かけた。

その女性が診察を終えて出てきた。

顔は暗かった。

先生がフォローしにやってきた。

女性は「週明けに色々検査が始まるなら、一旦家に帰って、また週明けに入院じゃダメですか?」

と泣きそうな声で言う。

先生は「検査に備えて週末はここでゆっくりする他ない。点滴もあるし。気持ちは分かるけど。」となだめていた。

女性はガッカリした様子だったが納得するしかない様子だった。

俺は顔面にビンタを喰らった感じがした。

「人間、必ずいつか死ぬ。死んだら死んだでしゃーない。」なんて分かったような気になってた。

この女性は3、4歳の子供を残して「死んだら死んだでしょうがない。」なんて絶対思わないだろう。まぁ、何の病気かは分からないけど。

でも、「死んだら死んだでしょうがない。」なんて自分のことしか考えてない甘ったれた考えだと、その女性を見て反省した。

まぁ、いつか必ず死ぬってのは真理なんだけど、そんなに甘いもんじゃないって。

ちょっと大袈裟かもしれないけど、今日感じたことでした。

 

続く…。

 

 

「原田病」闘病16日目

2021年2月18日(木)。

視界は日に日に良くなっている。

ネットで数カ月後に「夕焼け状眼底」という、その名の通り眼底が夕焼けみたいな色になると書いてあったので、診察の時、先生に聞いてみる。

あくまで眼底が夕焼け状になるんであって、見え方が夕焼け状になるんではないみたい。

その他、退院後、適度な運動はしていいのか聞いてみる。

適度な運動は全然問題ないとのこと。

ただ、問題はステロイドで免疫力が弱くなっているので、ジムなど感染リスクの高い場所には行かないようにとのこと。

 

続く…。

「原田病」闘病15日目

2021年2月17日(水)。

病状が落ち着いているということと、眼科病棟が混んできたので、総合病棟に引越し。

それほど順調に回復しているということだろう。

眼科の患者っていっぱいいるのね。

でも、大体の人はあらかじめ手術が決まってて1週間くらいで退院していく。

実際、入院4日目くらいにして部屋で1番の古株になってしまった。

長い人で3週間くらいみたい。何の病気か知らないけど。

 

続く…。

「原田病」闘病14日目

2021年2月16日(火)。

今日は週一の眼科検診。

病状は日に日に良くなっていることを実感。

流れるように検査を終えて、夜になって先生の診察。

眼底の写真を見せられ、「もう剥離はよく見ないと分からないくらい良くなっている。よーく見るとちょっとポコッとなってるかな?」と、確かに言われればちょっとポコッとなってる。

視界の実感も「湾曲して見える。」と言うよりは、メガネの度数が合ってない見え方と言った方がいいような。

でも、メガネ掛けてスマホの文字が見えないんですよね。裸眼で見てます。

と言うことで、来週月曜日の22日に正式に退院を告げられた。

取り敢えず、先が見えてきて良かった。

その他、今日は病院内の床屋に行って髪を切った。

心身ともにリフレッシュした気分。

 

続く…。